瑞雲に導かれて 〜CS60八幡西区の出張施術の記録〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者
- 7月28日
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朝の空に、不思議な雲が浮かんでいた。
それはまるで、翼を広げて舞い上がる大きな鳥のような姿で、うっすらとした金色の光をまとっていた。私は思わずその雲に見入ってしまった。
稲が風にそよぎ、田んぼが緑の波のように揺れていた。
季節は確かに進んでいて、稲の背丈はいつの間にか、かなり伸びていた。
その日、私は北九州市八幡西区のとあるご自宅へ、CS60の出張施術に向かっていた。
目的地の手前、川のそばに差しかかる頃、先ほどの雲がいよいよ形を変え、空の高みに舞い上がるかのように輝き始めた。
到着して、ふと空を見上げた。
そこには、まるで日本画のような形をした雲が、悠然とたなびいていた。
「瑞雲」というのだと、あとでGoogleレンズが教えてくれた。
そんな幸運の兆しのような雲の下で、玄関の扉が開いた。
中から現れた方の顔を見て、私は思わず「あれっ」と声を漏らしそうになった。
一か月ほど前、若松区のショッピングセンターですれ違った女性だった。
あのときの柔らかな表情を私はよく覚えていた。
声をかけることもなかったが、不思議な記憶として残っていたのだ。
そして、驚きはそれだけではなかった。
ご紹介くださった方は、7月の上旬にCS60の施術を受けてくださった方で、こちらの女性とは前の職場でご一緒だったそうだ。
何というご縁だろう。目には見えない糸が、空と人を繋いでいる。
それはまるで、瑞雲のもつ意味そのもののように感じられた。
施術が終わり、リビングに通されると、テーブルの上にはたくさんのケーキが並んでいた。
ショートケーキ、モンブラン、チーズケーキ。
「よかったら3つ、どうぞ」と微笑まれて、遠慮も忘れ、3ついただいてしまった。
紅茶をいただきながら、パソコンの話になる。
「容量がいっぱいで、どうにもならなくて…」とお困りの様子。
確認してみると、確かにハードディスクがパンパンだった。
私たちは近くの家電量販店へ足を運び、大容量の外付けSSDを購入し、データのバックアップと移行を行った。
施術だけでなく、こういう「お手伝い」も、私の仕事の一部になりつつある。
身体の巡りだけでなく、日々の暮らしの滞りも、少しでも流れやすくなるように。
会話の中で、その方が元バスガイドだったことを知った。
旅の達人であり、語りのプロ。
そして、赤ワインとCDのコレクターでもあるという。
リビングの棚には、ずらりと並ぶCDと、重厚なワインセラーがあった。
「このアルバム、プレミアで3万円するのよ」と見せてくれたCDは、まるで宝石のように大切に保管されていた。
今は司会業をされており、イベントや発表会、選挙の壇上にも立つという。
最近は、身内だけで行う小規模な結婚式の司会依頼が増えているそうだ。
時代が変わる中で、人との繋がりの形も変わってゆく。
話は旅の話題へと移り、おすすめの場所を尋ねると、少し迷ったあとで教えてくれた。
「長野県の奈良井宿が好きなの。中山道沿いの宿場町なんだけど、すごく風情があってね」
木造の町並みと静かな通り、お六櫛という伝統工芸もあるそうだ。
「何でもない時間が、すごく豊かに感じられる場所なのよ」と、優しく語ってくれた。
日本は豊かで自然からたくさんの恵みをいただいている。それが人々の暮らしを支えている。それは昔から続いており、歴史的な街並みに行くと、なんとも言えない懐かしさを呼び起こされることがあるそうだ。
人と人とのご縁には、説明のできない導きのようなものがある。
それを今日、私は瑞雲という空のしるしとともに受け取った氣がする。
CS60の施術とは、身体を通して整えていく時間だが、
その過程の中で、こうして人との記憶や日常が交差し、心に静かな感動を運んでくれる。
空に浮かぶ雲のように、一瞬にして形を変える日常。
けれど、ふと見上げたとき、そこに奇跡のような景色が広がっているかもしれない。
今日のこの出会いに、心から感謝したい。
そして、またどこかの空の下で、誰かに寄り添えたらと願う。

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