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直方市の無花果のゼリーと、CS60でふわりとほどけた午後ーCS60LOHAS北九州緩み


「こんにちは。」

玄関のドアを開けると、ぱっと笑顔が咲いた。

それは、どこか懐かしいような、家族に迎えられるような笑顔だった。

ここは、前にも一度施術で訪れた直方市のお宅。再訪とはいえ、こうして温かく迎えていただけることが、何よりうれしい。


空はうっすらと雲がかかっていたけれど、不思議と心は晴れていた。

窓際には今日もふんわりとした光が差し込み、レースのカーテンが風にそっと揺れている。リビングの隅には紫陽花の花が一輪、小さな花瓶に飾られていた。


今日の施術は、足と手からゆっくり始めた。CS60でふくらはぎのこわばりを解きながら、手のひらに溜まっていた小さな疲れもほどいていく。背中、おなか、そして首元まで、ひとつずつ整えていくと、呼吸が自然に深くなっていった。


「やっぱり先生の施術は、あったかくなりますね」


そう言ってくれた笑顔に、私のほうこそ癒されてしまいそうだった。

施術が終わったあと、「ちょっと待っててくださいね」と奥のキッチンへ。まもなく、冷たいデザートが運ばれてきた。

ガラスの器にゆらめく、美しいゼリー。中には、つややかな無花果の果実が浮かんでいた。

「今日は無花果ゼリーにしてみました」そう言いながら彼女は、どこか誇らしげに笑った。


スプーンを入れると、やわらかく崩れるゼリーから、ほのかに香る果実の甘み。口に含めば、やさしい甘さと、ほんのりとしたレモンの香りがふわっと広がる。なんとも幸せな味だった。


「無花果って、子どもの頃は苦手だったんですけど、大人になったら大好きになって…」


「わかります。じわっと優しい甘さが、ちょうどいいんですよね」


そうやって、笑いながらおしゃべりをする時間が、とても心地よかった。施術も、ゼリーも、そしてこの会話も――すべてが体と心をほぐす“緩み”になっているんだなぁと、しみじみ感じた。


お茶は、温かいハーブティー。ミントとレモングラスの香りがすっと鼻に抜けて、身体の内側までやさしく整っていく。


「先生、また来てくださいね」


「もちろん。また元氣なお顔を見せてください」


帰り際、玄関で交わしたその言葉が、今日いちばんのご褒美だったかもしれない。

靴を履き、扉を開けると、空がほんのりと明るくなっていた。淡い光が、紫陽花の葉の上でやさしくきらめいている。

今日の直方市は、やっぱりあたたかかった。

それはお天氣だけじゃなく、人の心がつくるぬくもり。

私はまた、そっと鞄を持ち直して、次の「緩み」を届けに向かう。


CS60LOHAS北九州緩み

無花果

 
 
 

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