里芋の葉の下で聴こえた声と遠賀川のコスモス。喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み〜

遠賀川の河川敷に、コスモスがちらほらと咲きはじめていた。

風に揺れる薄紅色の花弁が、まるで秋の訪れを告げる小さな風鈴のようだ。

杏や柿、梅の木々はすでに葉を落とし、枝先には冬支度の静けさが漂っている。

庭に出ると、土の匂いが少し冷たくなったことに気づいた。

ふと、隅の畑に目をやると、里芋の葉が見事に大きくなっていた。

他の植物の数倍はあろうかという緑の葉が、堂々と空に向かって広がっている。

朝露がたまったその葉の上には、まるでガラス細工のような水滴が光り、

太陽の角度によって七色の輝きを放っていた。

しゃがんでその葉を見つめていると、ふと不思議な感覚に包まれた。

——この葉の下には、何かいるのではないか。

そんな氣配がした。

葉の影からそっと覗き込むと、ほんの一瞬、きらりと光るものが見えた氣がした。

小さな妖精が、その大きな葉を傘のようにして、雨宿りをしているのかもしれない。

それとも、風の精が水滴の上を転がして遊んでいるのかもしれない。

「この葉っぱの下、涼しいでしょう？」

そんな声が、どこかから聞こえたような氣がした。

その瞬間、身体の奥がすうっと緩んだ。

まるで里芋の葉そのものが、自然のエネルギーを静かに巡らせてくれているようだった。

触れてみると、少しひんやりとして、柔らかい。

そこに宿る“いのちのリズム”が、手のひらを通して伝わってくる。

この感覚——まさにCS60の施術中に感じる「ゆるみ」と似ていた。

何かが解けていくような、静かな安堵。

ただそこに在るだけで、自然と整っていく感覚。

秋の陽が少し傾き、風がやさしく吹き抜ける。

里芋の葉の上の水滴が一つ、ころりと落ちた。

その瞬間、光がきらめき、小さな虹が生まれた。

——自然のめぐりの中にある癒し。

それは特別なことではなく、日常の中に、ふと現れるものなのだと感じた。

今日もまた、CS60LOHAS北九州緩みの小さな物語が、

この庭の里芋の葉の下から、静かに始まっている。

喫茶猫屋堂整体

CS60LOHAS北九州緩み