雨上がりの空を見上げて虹を眺めたその後に。喫茶猫屋堂整体。CS60LOHAS北九州緩み
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- 10月15日
- 読了時間: 2分
──雨が上がった。
刈り取られた稲から新芽が伸びている。
喫茶猫屋堂の屋根を打っていた水の音が、いつの間にか静かになり、代わりに土の香りが店内にまで流れこんできた。
竹林の葉先から、まだ小さな雫がぽとり、ぽとりと落ちている。
窓の外では、薄い霧の向こうに、虹が七色の帯を描いていた。
──その虹は、空と空を結ぶ橋。
まるでこの地球という青い星と、もう一つの世界をつなぐかのように見えた。
宇宙の果て。
銀河の渦の中心に、静かに回転する巨大な光の球がある。
そこは、すべての生命の「はじまり」が記録された場所──光の図書館。
一粒の稲が風にそよぐ姿も、
ひとしずくの雨が大地を潤す瞬間も、
そして人が誰かに優しく手を差し伸べるその行為までも、
すべてはこの図書館の中に書かれている。
「命は、循環の中で光る粒なんです」
かつて宇宙の旅人がそう語った。
生きとし生けるものは、その粒を一瞬だけ預かる存在。
それは食べ物であれ、言葉であれ、祈りであれ──
受け取ったものをまた誰かに渡す。
そうして世界は滞らずに流れつづける。
稲の種もそうだ。
奪い合えば減っていくが、植えれば増える。
与え合うという行為が、宇宙の根本の法則。
だから、ひとりの人が誰かの身体を癒すということも、
単なる行為ではなく「光の流れを取り戻す儀式」なのかもしれない。
今日、CS60の施術に訪れた女性の背中をなでるようにゆっくりと流したとき、
私はふと、遠い星の光が彼の身体の中で瞬いたように感じた。
長年の仕事でたまった疲れがほどけ、呼吸が深くなる。
その瞬間、地球のどこかで一粒の種が芽吹く音がしたような氣がした。
──宇宙は遠くにあるのではない。
それは、私たちの身体の中に、呼吸の中に、すでにある。
雨上がりの虹がゆっくりと消え、夕暮れが竹林を金色に染めていく。
喫茶猫屋堂の入口の前では、めずらしい本物の猫が並んで空を見上げていた。
黒と茶の美しい毛並みが風に揺れ、まるで銀河のように輝いている。
宇宙のはるか彼方と、新宮町の小さな喫茶店の間には、たしかに一本の光の線が通っている。
今日もまた、ひとつの命がやわらかく整い、
明日への光が、静かに灯っていくのだった。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





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