【緩み録 第一章】アジサイの庭と、秘儀「やさしき目覚め」小倉南区のCS60出張整体
- 管理者
- 6月18日
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ここは北九州市近郊――風の流れにそっと身を委ね、出張整体を行う者が一人。
その名も……CS60LOHAS北九州緩み。
今日もまた、軽やかな足取りで私は南の町、小倉南区へと向かっていた。お伺いするのは、介護施設にお勤めのとある男性のもと。
その施設には、季節を告げる花々が美しく咲き誇っていた。雨に濡れてなお輝きを放つアジサイたち。そして――まるで空から舞い降りた天使の羽根のような、白く大きな花。シンボルツリー、タイサンボク。その優雅な香りが、空気にそっと溶けていた。
「どうぞ、こちらへ」と案内されたのは、趣ある和室。床の間には、一幅の掛け軸。そこには天真爛漫な書が自由に、まるで風が舞うように書かれていた。
私は静かにCS60の施術を始めた。この日の疲れは、ふくらはぎ、そして膝の裏に深く沈んでいた。指先に感じるその重みは、まるで沈黙の小石のようにじっと佇んでいたが、やがて施術が進むにつれ、石は羽に変わり、そっと彼の足元から旅立っていった。
「……ふう。すっきりしました」
彼はそう言って、ふっと笑った。
だが、本当の“体験”はそこからだった。
「実はですね……」彼は何やら、貴重な秘儀を伝えてくれるという。
それは――『やさしき目覚めの術』。
「普通の人はね、こうやって手を添えて起こすんですよ」そう言って彼は穏やかに手を動かして見せた。
だが、それはまだ“普通”の範疇。次の瞬間、彼の目が静かに輝いた。
「でもね、本当に楽に起こす方法があるんです。大事なのはね……人を“物”として扱わないことなんですよ」
そう言って彼は、見えない何かを包み込むような手つきで動作を見せた。まるで魔法のようだった。
「寝ている人を、友達だと思うんです。一緒に遊びに行こうって、心から誘うんです。すると、不思議とね……軽々と起こせるんですよ」
まさか――心の持ちようだけで、こんなにも動きが変わるとは。
さらにはこんな奥義まで。
「あとね、踊りを踊ったあとも、同じように軽くなるんですよ」そう語る彼の目は、どこか未来を見ているようだった。
ちょっとだけ氣持ちを変えるだけで、それが外界に伝わり、世界が変わる。
私の中に、風が通り抜けていく感覚があった。
帰り道。ふとタイサンボクの大きな花が、風に揺れているのが見えた。それはまるで、「愛と氣持ちこそが、新しい時代の扉をひらくんだよ」と囁いているかのようだった。
今日という一日もまた、学びと癒しに満ちていた。CS60LOHAS北九州緩みの旅路は、まだ始まったばかり――。
(つづく)

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