えびとアサリのトマトクリームパスタの夜 ― にんにくの香りと予熱の時間が、身体と心を静かに緩ませてくれるひととき。喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者

- 18 時間前
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夜の台所は、昼間とは別の顔をしている。
外はすっかり暗くなり、窓に映るのは部屋の灯りと、自分の影だけだ。
こんな時間に立つ台所は、どこか静かで、心まで落ち着いてくる。
今夜は、えびとアサリのトマトクリームパスタを作ることにした。
フライパンを火にかけ、オリーブ油を回す。
そこへ、スライスしたにんにくを静かに落とす。
じゅわっと音が立ち上がる寸前、少しだけ強火にして、香りが一氣に広がったところで火を止める。
急がない。
予熱に任せるのが、今夜のやり方だ。
にんにくの角が取れ、丸く、やさしい香りに変わっていく。
この「待つ時間」が好きだ。
何かを無理に動かさなくても、自然に整っていく感じがする。
そこへトマトを加え、ゆっくり煮る。
赤い色がフライパン全体に広がり、台所の空氣まで温かくなる。
次にアサリを入れ、白ワインを少し。
強火に任せる。
貝が開く音を聞きながら、深く息を吐いた。
今日一日の出来事が、ふっとほどけていく。
えびを入れる頃には、ソースはすでに完成に近づいている。
火を通しすぎないよう、えびの色が変わる瞬間だけを見逃さない。
鍋では麺が茹で上がり、湯氣が静かに立ち上っている。
茹でた麺をフライパンへ。
オリーブ油を少し足し、塩胡椒で輪郭を整え、最後にほんの少しの醤油。
和の氣配が、トマトとクリームをやさしくまとめてくれる。
仕上げに生クリームを加える。
量は、多すぎず、少なすぎず。
主張しすぎない程度に、全体を包むくらいがちょうどいい。
白が赤に溶け込み、ソースは柔らかな色合いになった。
皿に盛り、フォークを入れる。
ひと口食べて、思わず小さくうなずいた。
最高だ。
やはり、パスタは最強だ。
料理は不思議だ。
材料を足し、火を入れ、少し待つだけで、心まで緩んでいく。
身体も、氣持ちも、ぎゅっと力が入ったままでは美味しさを受け取れない。
ゆるみがあるから、香りも味も、ちゃんと入ってくる。
CS60LOHAS北九州緩みで大切にしているのも、きっと同じことだと思う。
がんばり続ける日常の中で、少し立ち止まり、深呼吸をする時間。
力を抜き、流れを感じることで、日々はもっと心地よくなる。
今夜のパスタのように。
手をかけすぎず、急がず、ちょうどいいところで仕上げる。
それだけで、こんなにも満たされるのだから。
静かな夜。
フライパンを洗いながら、また明日も、無理をしすぎずに過ごそうと思った。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み

ゆるやかに、あたたかく。




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