眼鏡を新調し、景色が静かに更新されていく。喫茶猫屋堂整体。CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者

- 4 時間前
- 読了時間: 2分
眼鏡を新調した。
店先で手に取った瞬間、その軽さに少し拍子抜けした。
「こんなものだったかな」と思うほど、存在感がない。
鼻に触れる感覚も、耳にかかる重みも、どこか遠慮がちで、身につけていることを主張しない。
視力検査もしてもらった。
丸い輪が、こちらの反応をじっと待っている。
一つずつ答えながら、少しずつ世界の輪郭が整っていくのがわかる。
「こちらはどうですか?」
そのたびに、景色が静かに更新されていく。
出来上がった眼鏡をかけた瞬間、思わず息が止まった。
遠くの文字、建物の線、道の先の看板。
それぞれが、きちんとそこに「在る」ことを主張しはじめた。
ぼんやりと一枚の絵のようだった世界が、奥行きを持って立ち上がってくる。
これは驚きだった。
見えていなかったのではなく、見えにくい状態に慣れていただけなのかもしれない。
少しのズレ、ほんのわずかな違和感。
それを抱えたまま、日常は何事もなく続いていく。
喫茶猫屋堂に戻り、いつもの席に腰を下ろす。
窓から入る光が、今日はやけに澄んで見えた。
カウンターの木目、カップから立ちのぼる湯気、遠くで聞こえる車の音。
どれも変わらないはずなのに、受け取る感覚だけが少し違う。
CS60の施術をしていると、似た場面に出会うことがある。
「特に困ってはいないんです」と言いながら、
終わったあとにふっと肩の力が抜けた表情をされる方。
何かが劇的に変わったというより、
本来の位置に戻ったような、そんな静かな変化。
眼鏡もきっと同じだ。
足し算ではなく、調整。
強くするのではなく、合わす。
そうすると、世界は無理なく、くっきりと姿を見せてくれる。
新しい眼鏡をかけたまま、今日も一人ひとりと向き合う。
過不足のない状態というのは、案外こういうものなのかもしれない。
軽くて、静かで、気づいたら自然にそこにある。
そんなことを思いながら、
また次の方を迎える準備をする。
CS60LOHAS北九州緩み。
ここでは、日常の中に埋もれてしまった感覚に、
そっと光が当たる時間が流れている。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





コメント