つぼみをつけた金木犀と季節の移ろいにも動じぬ松に木について。喫茶猫屋堂整体。CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者

- 10月31日
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喫茶猫屋堂の側の公園には、季節ごとに表情を変える樹木たちが静かに佇んでいる。
生垣のベニカナメは、春に見せた鮮やかな緑からゆっくりと紅を帯び、まるで秋を知らせる小さな灯のように色づいている。だが、もみじの葉はまだその時を待っているようで、うっすらと緑を残したまま微動だにしない。松はいつものように凛として、季節の移ろいにも動じぬ姿で公園の一角を守っていた。いつも変わらない松のような心を大切にしたいと思う。
その中で、ひときわ静かな存在感を放っているのが金木犀の木だ。
枝先には、小さな蕾がいくつも寄り添いながら、雨に濡れてしっとりと輝いている。薄いオレンジ色を帯びた蕾は、まるで雨粒と語らうように震えていて、もうすぐ訪れる香りの季節を予感させた。
今朝はしとしとと雨が降っている。
雨音が屋根を叩き、喫茶猫屋堂の軒先を流れ落ちていく。その音に耳を澄ませながら、私はふと手のひらを広げて、静かに降る雨を感じていた。冷たくも柔らかな感触に、心が少しだけ緩む。
今朝はゆっくりとしたこの時間を、道具を手入れしたり、心の調律をする時間にあてている。
身体と心はいつも対話している。どちらかが急げば、どちらかが遅れ、どちらかが疲れれば、もう一方がそれを包みこむように助けようとする。その絶妙なバランスの上に、私たちは立っているのだ。
雨の向こうで、金木犀の蕾が少しだけ開いたように見えた。
ほんのわずかな変化でも、それは確かな“めぐり”の始まり。
この小さな命の息づかいに気づくと、今日という日が少しだけ温かく感じられる。
香りが風に乗るその日を楽しみに、私は今日も静かな雨音に包まれながら、心を整えていく。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





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