メリノウールとヒヨドリの朝 — 冬のはじまりに包まれて。喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み〜
- 管理者

- 10月29日
- 読了時間: 2分
今朝は、吐く息が白くなるほどの冷え込みだった。
窓の外には、遠くからヒヨドリの陽氣な歌声が聞こえてくる。まるで、「寒くなったねぇ」と笑いながら、仲間たちと競うように鳴いている。あの独特の声は、どこか冬の訪れを告げるラッパのようでもある。
朝の光はまだ弱く、畳の上に落ちる光も淡い。そんな中で、私は今季初めての“儀式”を行った。
——メリノウールを出すのである。
ワークマンで買った長袖のインナーと、ズボンの下に履くタイツ。
これが私の冬のマストアイテムだ。手に取った瞬間、指先に伝わる柔らかさとぬくもり。まるで、遠くニュージーランドの草原で風に吹かれていた羊たちの気配が、そのまま布地の中に息づいているようだ。
袖を通すと、じんわりと身体の表面から熱が戻ってくる。冷たく縮こまっていた背中や肩が、ゆるゆるとほどけていく。寒さが消えるわけではない。むしろ、その寒さを包みこむように、温かさが静かに広がっていく。
「これがあるから冬も好きになれる」
そう思わせてくれるのが、メリノウールの不思議なところだ。
ただ暖かいだけでなく、その感触が心までやわらかくする。首に一枚巻くだけでも、肩のあたりにほっとする重みがのる。人のぬくもりとはまた違う、自然からのやさしい贈り物だ。
毎日の移動でも、この温もりが支えになる。
外氣にさらされながらの移動、畳の冷たさ、ふっと入り込む冬の風。そんな環境の中で、お客様と向き合うとき、身体の芯があたたかいことは、それだけで穏やかな集中を生む。
「寒いですね」と笑い合いながら、手に伝わる温かさを感じる瞬間。
人の身体に触れ、氣の流れを整えていくそのひとときに、私はいつも思う。
あたたかさは、服の中にも、手の中にも、そして心の中にもあるのだと。
ヒヨドリの声がまた遠くで響いた。
メリノウールに包まれた私は、その音を聞きながら湯呑みの湯氣を見つめる。
寒い冬がやってくる。けれど、それは決して寂しい季節ではない。
寒さが教えてくれる“ぬくもりのありがたさ”を味わえる季節。
そんな冬を、今年もまた、楽しみながら迎えようと思う。
——CS60LOHAS北九州緩み。
今日も心と身体を、やさしいぬくもりで整えてまいります。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





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