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古今伝授の間 秀吉の和歌と細川幽斎

皆さんこんにちは。

北九州市近郊でCS60の出張整体施術を行っておりますCS60LOHAS北九州緩みです。

今日は少し趣向を変えて、和歌にまつわるお話をお届けします。


時は天正13年。

明智光秀を山崎の合戦で破り、信長の後継者となった豊臣秀吉。

ある日、公家たちの和歌の会に呼ばれた秀吉は、


『奥山に 紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき』


と詠もうとしたものの、誤って

『奥山に 紅葉踏みわけ鳴く蛍』 と言ってしまいました。

蛍は鳴くはずもなく、公家たちがざわめく中、秀吉は機転を利かせて

「さて、下の句が分かるかな?」と問いかけ、その場をしのぎました。

しかし、困った秀吉は細川幽斎に助けを求めます。


幽斎はこう詠みました。


『武蔵野の 篠をつかねて 降る雨に 蛍より他 鳴く虫もなし』


篠をつかねてとは、収穫した稲穂を脱穀する様子を指します。

木製の千歯こきを使い、稲の穂を引いてもみを落とす音は、まるで雨が降るような響き。


その光景の中で飛び交う蛍の光を、まるで鳴いているかのように感じる——幻想的な情景が浮かびます。


さらに幽斎はこうも詠みました。


『奥山に 紅葉踏みわけ鳴く蛍 しかとも見えず 杣(そま)のともし火』


「しかとも見えず」は「はっきりと見えない」という意味であり、「鹿とも」かかっています。 林業に従事する杣人の灯す煙草の火が、闇夜にまたたく蛍のように見えたのでしょう。


翌日、この話を披露したことで、秀吉は公家たちからも認められたと言われています。


この話は、私が学生の頃に尊敬する先生から教えていただいたものです。

先生はお父様から聞いたそうで、そのとき私も色々と調べましたが、当時は見つけられませんでした。 今ではインターネットでこの話を伝えている方も多く、時代と共に語り継がれていることを感じます。


興味深いのは、私が記憶していたものと少し異なる部分があったことです。

例えば、 『山奥に 紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき』 と覚えていたのですが、実際は「奥山に」でした。

また、 『武蔵野に 篠(ささ)束ねてつく雨に 蛍より他 鳴く虫はなし』 と記憶していましたが、「篠をつかねて」が正しいようです。

最後の歌も、 『山奥に 紅葉踏みわけ鳴く蛍 しかとも見えて 杣がともし火』 と覚えていました。杣(そま)とは林業に従事している方の小屋だと教わりました。

小屋に灯っている明かりが窓から見えています。

その前を鹿がよぎっていますのでまるで明かりがついたり消えたりして、蛍のように見えたとのことでした。


伝承というものは、語る人の解釈によって変化していくもの。

どちらが正しいかはもはや問題ではなく、 このお話を聞いたこと、調べたこと、そして新たな視点を知ったこと自体が貴重な経験になりました。


またどこかで先生に会ったとき、おもしろいお話をお伺いできるのを樂しみにしています。


日本庭園

 
 
 

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