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小笠原藩のぬか床と、膝と腰のめぐりを整える午後 ~戸畑区の庭に実る生命の記憶~CS60LOHAS北九州緩み

海の匂いがわずかに混じる、坂と町工場と静かな暮らしの入り混じる福岡県北九州市戸畑区で、CS60の出張施術に伺ったのは、ちょうどキュウリが最盛の頃だった。


門をくぐってまず目に飛び込んできたのは、アンティークレンガで丁寧に組まれた花壇だ。


その中に、瑞々しい緑の実をたわわに実らせたキュウリの苗が揺れていた。


「今年は本当に大豊作なんですよ」そう言って笑う奥さまの手は、畑仕事でほんのり日焼けしていたが、その表情には日々の手間を喜びに変えていく人だけが持つ、静かな誇りがあった。


施術は、ソファーベッドの置かれた洋室で行われた。ひざと腰のまわりに、日々の生活でたまった澱のようなものが確かに感じられたが、CS60で丁寧に流していくうちに、足元がぽかぽかとし、氣のめぐりが次第に整ってゆくのがわかった。

「膝をつくのが楽になるんです」と、その変化にご本人も氣づかれたようだった。


施術後は、リビングに通され、香り高い温かい緑茶をいただいた。そこから話は、自然と「ぬか漬け」の話題になった。

なんと、毎朝庭で収穫したキュウリを、手作りのぬか床で漬けているという。

「うちのぬか床は、母の代から続いてるんです。もともとは小笠原藩の家中の方が…」さらりと出てきた言葉に、こちらの背筋が思わず伸びた。

ぬか床の由緒が、小笠原藩伝来――そんな話は、なかなか聞けるものではない。


ぬか床には今年も山椒を足したとのこと。山椒は初夏にしか手に入らないため、毎年この時期に大量に買い求め、軽く茹でてから冷凍保存するという。その几帳面さと工夫に、日本の知恵の積み重ねを感じた。


少しぬか漬けをいただいた。

ただのキュウリが、見事な“ひとしな”に生まれ変わっている。

ほのかな柚子の香りが鼻を抜け、塩味と旨味の奥から、どこか懐かしい温もりが感じられた。

「米ぬかにもこだわってるんです」自然栽培の玄米を購入し、自宅の小さな精米機で毎食分だけを精米し、そのぬかを大切に加えていく。


すべては、命をつなぐ台所仕事だ。


ぬか床――それは単なる保存食の道具ではない。

手と時間と、代々の記憶が詰まった「生き物」なのだ。人が丹精を込めて育て、手で混ぜ、水と塩と菌とが共鳴し合いながら、時を重ねて味を深めていく。


CS60の施術もまた、どこかそれに似ている。身体に宿った流れの滞りを、静かにほどき、整え、氣の通りをよくしていく。

それは薬や即効性の何かではなく、人間の内なる力と自然のリズムに寄り添う行為だ。


アンティークレンガの花壇、収穫されたキュウリ、涼しい部屋に陽氣な鳥の歌、ぬか床の香り、温かいお茶の湯氣。それらが、ひとつの午後の風景として、心に静かに染みこんでいった。


この家に息づくもの――それは、ただの「健康」や「食」ではない。時代を越えて受け継がれてきた「手の仕事」と「天と地と水の恵み」が、ここにも確かにあるということ。


今日のCS60施術は、そんな命の連なりに、そっと触れさせていただいた時間でもあった。

やしの木

 
 
 

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