旨みがギュッと濃縮。 〜中間市の施術先にて、秋刀魚の干物と出会う〜
- 管理者
- 5月8日
- 読了時間: 3分
皆さんこんにちは。
北九州市近郊でCS60の出張整体を行っておりますCS60LOHAS北九州緩みです。
CS60の施術で中間市のお宅に伺ったある日。
施術後にふとお庭に目をやると、青いネットに囲まれたカゴの中に、何やらキラキラしたものが並んでいるのが見えました。
よく見ると、それは鯵をはじめとする魚の干物。
網越しにのぞくそれらは、しっとりとした陽の光を浴び、じわじわと旨みを凝縮している真っ最中でした。
なんとも風情のある光景。
昔ながらの手間を惜しまぬ暮らし方には、心がふっと和みます。
「塩水につけて、干しとったら勝手にうまくなるとよ」
ご主人は釣りが趣味で、時々こうして自分で干物を作るのだそう。
魚が好きで、干物が好きで、魚の旨みをよく知っている人の言葉には説得力があります。
「俺は何も味付けしとらんけんね。」
——なんと潔く、そしてかっこいい一言でしょう。
手間はかけるけど、手は加えすぎない。
自然の力と素材の力を信じている人の言葉には、深みがあります。
施術を終えた帰り際、ご主人が小さな保冷バッグを持ってきてこう言いました。
「珍しかとば、やるけんね。」
中から出てきたのは——なんと秋刀魚の干物。
……えっ!? 秋刀魚!?
いや、秋刀魚そのものは珍しくありません。でも「秋刀魚の干物」となると話は別です。
北九州のスーパーでは、実は全く見たことがない逸品。
しかも、この秋刀魚。
「目利き」のご主人が秋に見つけた最高に脂ののったものを干物にし、冷凍保存していたというのです。
さらに驚いたのは、その秋刀魚との出会いの場。
伊勢神宮への参拝の帰りに立ち寄った「おかげ横丁」で、干物づくりのヒントを得たというのです。
神社と干物。信仰と日常。
なんだか、どこか通じるものがあるような氣がして、私は深くうなずいてしまいました。生活様式の中に、豊かな文化があるのが日本ですね。
帰宅してすぐに焼いてみた
帰ってすぐ、私はいただいた秋刀魚の干物を焼いてみました。
そのときの香りといったら……。
香ばしく、脂がじゅわっと浮かび、塩の加減は極めて繊細。
干物といっても、塩味で押し切るような味ではなく、
秋刀魚という魚の魅力がギュッと詰まった味。
舌に乗せた瞬間、「これは旨みの結晶だ」と確信しました。
これまで食べた秋刀魚の中でも、間違いなく上位。
いや、一番です。
これほどまでに脂がのりきった秋刀魚を、干物にして旨みをさらに高めるとは……。
目利きと経験、そして何より“魚を愛する心”が成し遂げた仕事に、ただただ脱帽です。
施術の向こうにある「人の魅力」
CS60の施術は、身体の滞りを整える技術ではありますが、
それ以上に、人と人がふれあう時間でもあります。
庭に干された魚、手作りの干物、差し出された保冷バッグ。
こうした豊かな人間関係の中に、その人らしさがにじみ出ていて、
私はその時間にふれるたびに、なんとも言えないあたたかく幸せな氣持ちに包まれます。
施術を通して癒すのは、身体だけでなく、
こうした「日々の物語」にふれることによって、自分自身も癒されているのだと、しみじみ感じた一日でした。
今日もどこかで、太陽と風が、小さな奇跡を仕込んでいるのかもしれません。太陽の光が降り注ぐように豊かさと幸せを受け取れることに感謝いたします。

Comments