花も実もあり、見どころたくさんのジューンベリー〜喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者

- 11月26日
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庭に立つと、ひんやりとした晩秋の氣がそっと頬を撫でた。見上げれば、ジューンベリーの葉がひときわ明るい黄色に染まり、まるで金色の光を集めて枝先に灯しているかのようだった。そのすぐ横で、モチノキが深い緑を湛え、静かに佇んでいる。並んで立つ二本の樹の色の対比は、この季節だけに見られる小さな舞台のようで、思わず足を止めずにはいられない。
ジューンベリーは、今年もたくさんの「見どころ」を私にくれた。春、淡い若葉の間から白い花をふわりと咲かせ、朝の光に浮かぶ姿はまるで小さな雪解けの精のようだった。初夏には赤く宝石のように輝く実をつけ、手のひらに落ちてきた一粒一粒が、季節の恵みそのものの味だった。あの時つくったジャムの、ささやかな甘みは、今も舌の記憶に残っている。
夏の日はさらに頼もしかった。大きく広がる葉が日差しを柔らかく遮り、庭に涼しい影をつくってくれた。緑の天蓋の下で風が通ると、葉が揺れて淡い光がこぼれ落ち、そこにしばし佇む時間は、まるで森の片隅にいるかのようだった。そして季節が巡った今、枝先すべてが黄色に染まり、鮮やかな最後の舞を披露している。
花も実もあり、季節ごとに姿を変え、樹形も自然と整っている。そうして四季を通じて私の庭を豊かにしてくれるジューンベリーだが、一つだけ氣になるのは、ところどころにカミキリムシの幼虫が開けた小さな穴。ただ、それすらも「この木は生きている」と知らせてくれる痕跡のようで、じっと見つめると不思議に愛おしい。
冬が来れば葉を落とし、また春に向かって静かに力を蓄えるのだろう。この木には、まだまだ大きく育ってほしい。季節の喜びを何度でも見せてほしい。そう思いながら、私は今日も庭に立ち、黄色の光を照り返すジューンベリーを眺めていた。
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