黄砂の気配と、静かな朝の支度。喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者

- 11月24日
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朝の空氣はひんやりとして、微かに乾いた匂いが混じっていた。窓を開けると、東の空が薄桃色ににじみ、街のどこか遠くで鳥が一声だけ鳴いた。静けさの中で、私はスマートフォンを手にして、気象庁のページをそっと開く。
――黄砂情報。
九州には、明日25日から流れ込む予報。
文字を見た瞬間、胸の中の空氣が少しだけ締まった。あの独特の霞んだ空を思い出す。遠い大陸から渡ってきた細かな粒子が、ふわりと街全体を薄く包むあの景色。外を歩くときの、あのざらりとした感覚。
「よし、明日はマスクをちゃんと着けて出よう。」
そう呟きながら、ふと昔の“マスク実験”を思い出した。あれは数年前。黄砂が続いたシーズン、私は好奇心のまま、店頭に並ぶあらゆるマスクを買い込み、そのつけ心地や体感を片っ端から試したのだ。布、紙、立体、平面、紐の種類、素材の違い……。もはや研究者さながらの熱量だった。
その中で、最終的に私の心をつかんだものがある。
興研 サカヰ式 ハイラック 355型 DS2 合格品。
箱を初めて開いたときの、なんとも言えない安心感を今でも覚えている。
まず、顔にそっと当てた瞬間わかる“密着感”。ゴム紐を軽く引くだけで、隙間という隙間がふわりと埋まっていくような感覚があった。
さらに、装着して呼吸をしてみると、排気弁がすっと空氣を逃がしてくれる。
「呼吸が楽だ」と感じたのは、あのマスクが初めてだった。蒸れる感じも少なく、いつの間にか“つけていることを忘れてしまう”ほど馴染んだ。
もちろん、私は専門家ではないから、細かい性能の説明は専門家に任せるとして……
ただ、十数種類を試してきた私個人の体験として言えるのは──
これ一択。
ただ、それだけだった。
明日、空が霞むかもしれない。けれど、対策をして出かければ不思議なもので、心は落ち着く。
今日のうちに、あの頼れる箱を玄関横の棚にそっと置いておいた。
天氣と身体の調子、空氣の質。
季節が巡るたびに、私たちは自然と向き合う時間が増える。それは少し面倒で、少し大変だけれど、どこかで“自分を大切にする時間”にもなっているのかもしれない。
明日はどんな空になるのだろう。
黄砂が来るという予報を見つめながら、私はゆっくりと、温かいお茶をひと口すすった。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





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