「ゆったり、ふんわり、ありがとう」——直方市CS60と歌声とともに緩んでゆく心とからだ CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者
- 7月21日
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福岡県直方市。田んぼの向こうに、やわらかな入道雲が浮かぶ午後。
小さな住宅街の奥に佇む一軒家だった。
出迎えてくださったのは、明るい瞳をした女性。
「カラオケが好きなんです」と、はにかみながら話すその方は、9月のカラオケ発表会に向けて、毎日歌の練習に励んでいるという。
施術の際、喉や首、そして脇の下へとCS60をすべらせていく。
その途中、本人も驚いたように呟いた。「そんなに肩、張ってたんですね……」
無自覚な“がんばり”が、肩に宿ることがある。歌うということは、技術でもあるけれど、同時に“こころの表現”でもあるのだと、施術を通してあらためて感じる。
「ステージに立つと、緊張して声が出なくなるんです」
そんな悩みを口にされた彼女に、ふたつの“お守り”を紹介した。
ひとつは、魔法のような言葉を唱えること。
「ゆったり、ふんわり、ありがとう」
その音のやわらかさに、彼女はすぐに微笑み、何度も口ずさんでくれた。
もうひとつは、自分を“実況中継”すること。
「いま、緊張しているんだな」
「手が冷たくなってきた」
「鼓動が早い」
そうやって、ただ見つめ、ただ言葉にしていくことで、からだと心の距離が少しずつ縮まり、緊張が解けていく。
施術のあとは、リビングで一息。
CS60を喉にそっとあてたまま、試しに一曲歌ってもらう。すると——
「えっ? 声が艶っぽい……!」ご本人も、私も驚いた。
音の芯に、ふわりとした響きが宿っている。
「本番でもこの声、出せたらいいなぁ」そうつぶやく表情は、どこか少女のように無邪気で、まぶしかった。
冷たいほうじ茶をいただきながら、カラオケ喫茶の話や、好きな歌手の話に花が咲いた。音楽のある暮らしは、なんて素敵なのだろう。
直方市の午後、肩の力がふと抜け、声にも心にも、少し風が通った気がした。
ゆったり。ふんわり。ありがとう。
その言葉が、しばらく胸の中でやさしく響いていた。

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