かた麺とやわ麺と、伝承されていくもの
- 管理者
- 4月30日
- 読了時間: 3分
皆さんこんにちは。
北九州市近郊でCS60の出張整体を行なっておりますCS60LOHAS北九州緩みのブログにお越しいただき、ありがとうございます。
少し前のことになりますが、ある日、ふと思い立って天神まで出かけました。
お目当ては、昔から好きなラーメン屋さん。とくに変わったところがあるわけではないのですが、店内の雰囲氣やスープの香り、湯気の向こうに見える店主の姿に、なんとも言えない安心感があるのです。
この日もカウンター席に座り、ふと周りを見渡すと、皆さんが一様に「かた麺で」と注文しています。
たしかにこの店は、注文してから出てくるまでのスピードが早い。かた麺は茹で時間が短い分、提供時間も早く、忙しい日常のなかではありがたい存在です。
実を言うと、私も以前はずっとかた麺派でした。
しっかりした歯ごたえが好きだったし、伸びた麺のぬるっとした食感が少し苦手だったからです。
「麺はやっぱり歯ごたえが命」と、そんなふうに思い込んでいたのかもしれません。
ところがある日、
「やわ麺、食べてみて。意外と美味しいよ。」
というアドバイスを聞いて、
半信半疑で注文してみたその日から、私はやわ麺派になりました。
あたたかく、まるい味わいが舌にふわっと広がり、なんだか心までやわらかくなるような…そんな感覚だったのです。
さて、その日もやわ麺を楽しみながらスープをすする私の前に、親子連れがやってきました。
小さな男の子がカウンターの椅子にちょこんと座るなり、店主に向かって元気に、
「ラーメン、かた麺!」
と注文しました。
その小さな声が店内に響き、私は思わず口元がゆるみました。
お父さんは笑いながら、普通の麺を注文していましたが、何処かで覚えてきたのでしょう。
なんだか、文化が受け継がれていく瞬間を目の当たりにしたような氣がしました。
小さな手でお箸を持ち、一生懸命に麺をすすっている姿がとても愛おしく、見ているだけで和やかな氣持ちになりました。
ラーメンの好み一つをとっても、そこには「誰かをまねたい」「同じものを味わいたい」という想いがあるのかもしれません。
そして、その積み重ねが「伝承」となって、目に見えない温かい流れとなっていくのだと感じました。
CS60LOHAS北九州緩みでも、そんな「伝わっていく癒し」を大切にしたいと思っています。
身体の奥にふっと広がる安心感や、施術を通して「思わず笑ってしまうような楽になっていく感覚。」
それらが、静かに静かに、周囲に伝わっていくような、そんな場所でありたいと願っています。
今日もやわらかな一日を、
そして、どこかで小さな「伝承」が生まれますように。
ご感想やご予約は、お氣軽にお問い合わせくださいね。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。

Comentários