ぬか炊きと北九州の味
- 管理者
- 3月29日
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更新日:3月31日
皆さんこんにちは。
北九州市近郊でCS60の出張整体施術を行っておりますCS60LOHAS北九州緩みです。
今日は北九州の誇る郷土料理、「ぬか炊き」についてお話しします。
ぬか床を持って逃げた人の話
江戸時代の末期、小倉城が高杉晋作の軍に攻められたとき、一部の人々は命からがら逃げ延びました。その中に、大切なぬか床を抱えて逃げた方がいたという話があります。
ぬか床はただの発酵食品ではなく、家族の味、文化、歴史そのもの。北九州市近郊では、昔からどの家庭にもぬか床があり、それを使ってさまざまな料理が作られてきました。
そんなぬか床を使い、鰯や鯖をじっくり炊いたものがぬか炊き。今では真空パックのお土産品もありますが、自家製のぬか炊きにはまた格別の味があります。
私のぬか炊きのこだわり
ぬか炊きには家庭ごとにこだわりがあるものですが、私のこだわりは大きく二つあります。
1. 砂糖を使わない
煮魚のときはお砂糖を使いますが、ぬか炊きでは使いません。
市販品のぬか炊きは甘みが強いものが多いですが、私のぬか炊きは、発酵したぬかのコクと魚の旨味を引き立てるため、甘さは控えめ。シンプルながらも奥深い味わいになります。
2. 山椒をたっぷり入れる
ぬか炊きに山椒は欠かせません。
私は茹でた山椒をそのまま入れるだけでなく、香りを引き立てるためにすり潰した山椒も加えます。ピリリと辛い山椒の風味がぬかの旨味を引き締め、味にメリハリを与えます。
ただし、山椒は旬の時期が限られています。私はその時期にまとめて購入し、茹でた後に冷凍して、いつでも使えるようにしています。
ぬか炊きはご飯がすすむ!
ぬか炊きは、ご飯にものすごく合います。
炊きたてのご飯にのせると、熟成されたぬかのコクと山椒の香りがふわっと広がり、もう箸が止まりません。炊いた魚はもちろん、ぬかだけでも美味しく、ご飯のおかずになります。
ぬか炊きは単なる保存食ではなく、北九州市近郊の歴史と文化を詰め込んだソウルフードです。
もしまだ食べたことがない方は、ぜひ一度味わってみてください。
そして、機会があればぜひ自家製のぬか床やぬか炊きにも挑戦してみてください。発酵の力できゅうりなどの野菜がとても美味しい漬物になり、ぬか床を育てる樂しみがあります。密閉容器に入れて、冷蔵庫の中でも手軽にできるのもいいですね。それではまたブログでお会いしましょう。

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