れんげ畑のある春 ―鞍手町より―
- 管理者
- 4月20日
- 読了時間: 2分
皆さんこんにちは。
北九州市近郊でCS60の出張整体を行なっておりますCS60LOHAS北九州緩みです。
春風に誘われるように、私は鞍手町のれんげ畑の広がる農家さんへと向かいました。道端にはふわりふわりと舞い散る桜の花びら。あたり一面がやわらかい薄桃色に染まり、空にも地にも花が咲いているようでした。
この日は、農作業で日々体を使うご夫婦への出張施術のご依頼でした。
庭先に車を停めると、どこからともなくヒバリのさえずりが聴こえてきます。空高く舞いながら、途切れることなく澄んだ声で鳴き続けるその姿に、思わず手を止めて見上げてしまいました。
足元に目をやると、そこには一面のれんげ畑。
春の陽をいっぱいに浴びて、れんげの花は風に揺れていました。淡い紫の小さな花びらたちは、どれも同じ方向を向いて、太陽へとまっすぐ手を伸ばすように咲いています。やわらかく見えるその姿の奥には、しっかりと地に根を張り、力強く生きる意志が見え隠れしていました。
農家の奥さまが笑顔で迎えてくださり、和室の一角にお布団を敷いて、施術の準備を整えました。
日々の農作業でお疲れの肩や腰に、CS60をすべらせていくと、ご自身でも氣づかなかった深いコリやハリがゆるんでいくのが分かります。
「思っとったよりも、氣持ちがいいねぇ」
と、ご主人がぽつりとおっしゃいました。
私も笑いながら、「ふわっとほぐれていく感じですね」と返しました。
CS60の施術をしていると、不思議と自然とひとつになるような感覚になることがあります。人のからだもまた、自然の一部であり、季節のリズムとともに巡っているのだと、そう感じさせられるのです。
施術が終わる頃には、お二人の表情がふんわりと緩み、れんげの花のようにやさしく輝いていました。
春の鞍手町で出会ったれんげ畑と、ご夫婦のやさしい笑顔。
そこに流れていた時間は、ゆっくりと、しかし確かに、生命の強さと美しさを伝えてくれるものでした。
地に根を張って、太陽に向かって伸びゆくれんげのように。
これからもこの地で、たくましく、しなやかに生きる人たちのそばで、からだと心をゆるめるお手伝いをしていきたいと思います。

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