カステラパンケーキの余韻に包まれて〜福岡県中間市のCS60出張整体日記〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者
- 4 日前
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福岡県中間市の住宅街を抜けると、ふいに広がる緑の楽園がある。ご夫婦が大切に育てている庭は、ハーブと樹木がのびやかに息づき、風のたびにささやきを交わしている。その庭を眺めながら、私はCS60を携えて出張整体に訪れた。
最初に施術を受けてくださったのは奥様だった。
彼女は、最近草取りに夢中になりすぎて少しお疲れ氣味とのこと。けれどもその表情は疲労よりも、むしろ庭に対する喜びで輝いていた。毎日の水やり、草取り、そして小さな芽の変化に気づくことが生きがいのようで、「今日は何を植えようかしら」と迷うその時間こそが、奥様にとって幸せなひと時なのだと話してくれた。季節がゆるやかに移ろうなか、思い描いた未来の庭の姿は、もう奥様の心に咲き始めているのだろう。
続いて施術したのはご主人だった。
右腕に少し違和感があると打ち明けてくれたのだが、そのお話を聞いて思わず笑ってしまった。ある場所で表彰され、記念撮影の際に「手を振ってください」と言われたという。両手を高く掲げたかったが、右腕が思うように上がらず、ぎこちない動作になってしまったそうだ。本人は少し照れくさく感じたらしいが、その姿がかえって親しみを呼び、周囲から「とても良かった」と好評だったのだという。年齢より若々しく見えるご主人だが、ふとした瞬間に漂う「年寄りくささ」がまた魅力なのだと笑い合った。
施術を終え、リビングへと通されると、家中に広がる甘く香ばしい匂いに包まれた。
「ちょうど焼き上がったところなんです」
奥様が運んできたのは、ふっくらと膨らんだカステラパンケーキだった。小さなフライパンからはみ出すように盛り上がるその姿は、絵本から抜け出してきたように愛らしい。しぼんでしまう前に、とすすめられ、早速ひと口。ふわふわでありながらもっちりとした食感、やさしい甘さに溶け込むバターの香り。孤独のグルメでしか見たことのなかった逸品が、まさかここで味わえるとは夢にも思わなかった。
「最近、カステラパンケーキにハマっているんですよ」と奥様が嬉しそうに笑う。焼き上がるまで時間がかかるから、今日はこちらを焼く間に施術をしたのだろう。なるほど、すべての段取りが見事に調和している。
ふわふわで香ばしい甘さの余韻は、庭の緑風のようにやさしく身体を包み込み、いつまでも消えることなく残っていた。CS60で整った身体と、カステラパンケーキの温かい味わい。その二つが重なり合って、この日の時間は一層穏やかで豊かなものとなった。
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