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ラベンダーの風がそよぐ庭で ー 中間市の静かな午後にーCS60LOHAS北九州緩み


その庭に足を踏み入れたとき、まず耳を打ったのは、川のせせらぎでも、鳥のさえずりでもなかった。


ふと頬をなでるように通り過ぎた、ラベンダーの香りを含んだ風。

それは、まるでこの場所が持つ「静けさ」の記憶を、ひとすじに伝えてくるようだった。

 

中間市の住宅地の一角。

そこに佇むお宅は、ご夫婦で手入れされたガーデンに包まれていた。枕木で組まれた小道には、バークチップが丁寧に敷き詰められ、歩くたびに、乾いた木の優しい音がする。道の左右には、ラベンダー、レモングラス、ミント、カモミール、ローズマリー…まるで「植物図鑑の1ページ」がそこに広がっていた。

 

「どうぞ」と、奥様が差し出してくださったのは、庭で摘んだばかりのミントを湯に浸しただけの、シンプルなハーブティーだった。

ひとくち含むと、まるで葉そのものの“いのち”がそっと温まるような、やさしい甘さと清涼感。そっと息を吐くと、その香りが鼻にぬけ、胸の奥まで届いてくる。

 

お二人へのCS60の施術は、川の音と、木々の揺れが響くリビングで。身体のリズムと自然のリズムが、少しずつ調和してゆくような静かな時間だった。奥様は既にCS60を知っていた。旦那様は初めてのCS60で、言葉は少なかったが、終わったあとの笑顔がすべてを語っていた。

 

「お昼に、少しだけ…」と、出していただいたのは、そうめんだった。けれど、ただのそうめんではない。みずみずしいミョウガ、爽やかな青じそ、ほのかな辛みのショウガに、可愛らしい芽ネギ。すべてが、庭の一角で朝摘みされたものだという。つけだれは高知県の柚子ポン酢。香り立つゆずに、やさしい出汁の旨味が加わり、そうめんは夏の光そのもののようにきらめいた。

 

帰り際、「よかったら」と、ラベンダーの束を三つ、手渡してくださった。

英字新聞にくるまれたその束からは、ほんのりとした甘さと、どこか野性味のある香りが漂っていた。それはまるで、ご夫婦の人柄そのもののようだった。

 

ハーブには、それぞれに香りがあり、個性があり、どれひとつとして同じではない。けれど、すべてがこの庭の中で、美しい調和を生んでいた。人もまた、そうなのかもしれない。

 

今日というひとときが、そっと身体に刻まれるように残っている。植物たちとともに暮らすお二人の姿に、わたしもまた、学ばされることが多かった。

 

また季節が変わった頃、ふたたびこの風に吹かれてみたくなる。そのとき、ラベンダーはどんな香りで迎えてくれるのだろうか。


lavender

 
 
 

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