ドリームキャッチャー
- 管理者
- 5月7日
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皆さんこんにちは。
北九州市近郊でCS60の出張整体を行なっておりますCS60LOHAS北九州緩みです。
先日、北九州市のお客様のお宅へCS60の出張施術に伺ったときのことです。
玄関を入った瞬間から、なんとなく空氣がやわらかく、心が落ち着くような感覚がありました。ご自宅のリビングには観葉植物がいきいきと並び、窓辺からやさしい光が差し込んでいました。そして、ふと見上げると……目に飛び込んできたのは、大きな「ドリームキャッチャー」でした。
白い羽根がふんわりと揺れ、しなやかな輪は天然の素材で編まれており、繊細なのに堂々とした存在感。見るからに本格的で、どこか異国の香りがしました。聞けば、その方がニューヨークで購入されたものとのこと。ドリームキャッチャーはもう一つあり、棚の上に置かれていました。
「これ、先生にあげるよ。」
そう言って、なんとその美しいドリームキャッチャーを私にプレゼントしてくださったのです。
驚きとともに、胸がいっぱいになりました。
アートと音楽と、見知らぬ街の記憶
その方はかつてニューヨークを旅したそうで、そのときの思い出をたくさん聞かせてくださいました。
現代美術館では、刺激的で自由な表現に心を揺さぶられ、街角ではジャズの生演奏に立ち止まり、しばし足をとめて音に身を委ねたそうです。ストリートパフォーマンスに思わず拍手し、オフブロードウェイの舞台では、ここではちょっと書けないような(笑)、独特の世界観の中で、男性がオリジナルソングを熱唱する姿に圧倒されたのだとか。隣の席に座っていた男性も誘われて、一緒に歌いだして、最高におもしろかったそうです。
地下鉄に乗って知らない街に冒険する日もあったそうです。スケッチブックと色鉛筆を持ってブルックリンブリッジの上からマンハッタンブリッジを描いた日の話は、まるで映画のワンシーンのようでした。
さらにある夜、歴史ある教会で聴いたブラームスの交響曲。天井の高い空間に響く音楽に、涙が出そうになったそうです。そんな風に、芸術と出会い、音楽と語らい、見知らぬ風景に心を開いた旅。その中で出会ったのが、例のドリームキャッチャーだったのです。
物語を編む、手のひらの道具
そのドリームキャッチャーには、おそらく無数の想いが編みこまれていたのでしょう。旅の記憶、人との出会い、音や光、自由な空氣。それを、こうして「あなたに」と手渡してくださったことに、私は深い意味を感じました。
CS60の施術は、私にとってただの技術ではなく、「その人の物語にふれる時間」でもあります。
身体にたまった疲れを流しながら、その人の暮らしや経験、心の風景に耳を傾ける。
ときにはそれが、遠くニューヨークの風景をめぐる旅になることもあるのです。
ドリームキャッチャーのそばで
いただいたドリームキャッチャーは、いま、私の部屋に飾られています。
ふわふわと浮かび、ふと見るたびに、あのやさしい空間と、お話をしてくださった笑顔を思い出します。
そして、思います。
夢というのは、夜に見るものだけではなくて、
誰かの手から手へと、静かに、やさしく受け渡されていくものなのかもしれない、と。
今日もどこかで、夢を編むように
誰かの身体と心をゆるめる旅が、続いています。
あなたの物語に、やさしく寄り添う施術を。
またどこかで、お会いしましょう。

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