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串カツ焼き鳥名人の技の世界〜遠賀郡水巻町のCS60施術日記〜CS60LOHAS北九州緩み

その日も私は、電車と徒歩で遠賀郡水巻町へ向かった。駅からしばらく歩いた先に、静かな住宅地があった。陽が傾きはじめ、軒先の風鈴が控えめに鳴っていた。


CS60の出張施術の依頼をくれたのは、焼き鳥が好きだというご主人だった。リビングの隣にある部屋に案内され、CS60で腕や肩甲骨の間や坐骨や腰周りを整えた。施術後、ご主人はうれしそうに言った。


「これでまた焼けますよ」


リビングに案内され、ブルーマウンテンのアイスコーヒーをいただいていた。


縁側の隅に七輪が置かれていた。炭火がちょうどいい具合に白くなっており、その上に網が乗せられ、すでに鶏のもも肉が香ばしく焼けていた。


「どうぞ。これ、自家製のタレで三度漬け焼きしたやつです」


ひと口食べて、驚いた。甘辛いタレは焦げつきそうで焦げず、鶏の脂と絡み合って、香りが鼻腔に残った。何か懐かしい、しかし完成度の高い味が舌に残る。


「お氣に入りの焼き鳥屋があってね。そこのタレをどうしても再現したくて、通い詰めたんですよ。最初は全然違ったけど、だんだん方向性が見えてきてね……やっと、これだって思えるものができた」


私は思わず、感嘆の声を漏らした。味への探究心は、どこか私の施術にも似ていた。違和感を探り、修正し、繰り返して、ようやく“整う”。


次に出てきたのは、塩焼きの串だった。地鶏かと思ってかじった瞬間、脂の質が違うとわかった。香ばしさの奥に、野性味がある。


「雉です。知人が山で仕留めたんですよ」


私は黙って頷いた。山の氣配が、口の中に広がった。


そして、キャベツ。これにも何かがかかっていた。ウスターソースをベースにした、どこかで食べた記憶のある味。だが、それがどこだったのか、思い出せなかった。


ご主人は黙ってキッチンに立ち、レンコンを薄く切って、素早く液体にくぐらせ、細かいパン粉をまぶし、カラッと揚げた。ひと皿、私の前に置いた。


ひと口で、すべてが蘇った。


「……大阪の、新世界ですね。じゃんじゃん横丁」


「ええ、あそこの串揚げ屋に通いましたよ。あれは、粉と油と技の世界ですよ」


私は驚愕した。目の前にいるのは、ただのご主人ではなかった。味の記憶を巡り、静かだが熱い情熱で再現する、味の時間旅行者だった。


施術師として訪れたはずの私は、いつのまにかご主人の味に癒されていた。

五感の一部がそっとほどけ、何かが巡りはじめていた。


今日の焼き鳥と串カツ、そしてご主人の豊かな旅に感謝しています。



キッチン

 
 
 

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