今朝もひんやりとした空氣と冬の入口の物語〜喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者

- 11月19日
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先日に引き続き、今朝もひんやりとした空氣が家の前に広がっていた。
季節はまだ秋の名残を抱きながら、そっと冬の扉を開けはじめているようだ。
夜の寒さが深まると、星はくっきり輝く。
まるで空の奥の奥――透明な宇宙の窓が少し開いたかのように淡い光が降りてくる。
昨日の夜もそうだった。ふと外に出て見上げると、ひとつひとつの光がまるで「大丈夫だよ」と囁くように揺れていた。
そして今朝。
細い雨が静かに地面を濡らしていた。音もなく、ただ淡々と落ちては吸い込まれていく。
その雨が街の埃を洗い流したのか、空氣が驚くほど澄んでいる。
深呼吸すると胸の奥が軽くほどけていくようで、「ああ、今日もいい一日になりそうだ」と思わずつぶやいた。
散歩がてら、店へ向かう道を歩くと、街路樹が鮮やかな色をまとっていた。
公園のモミジバフウは、赤と黄色の絵の具をまぜたような色。風に吹かれるたび、樹の上と地面とをゆっくり行き来しているようで、まるで踊っている。
少し進むと、ケヤキ並木が視界をひらいた。
その瞬間だった。
ひゅう、と風がひとつ通り抜けた。
同時に、黄色く染まったケヤキの葉が一斉に空へ舞い上がった。
まるで誰かが見えない手で、木々の枝をそっとひっくり返したかのよう。
葉っぱたちは急ぐでもなく、重たげでもなく、ただ静かに揺れながら空の中を泳いでいた。
黄金色の幕がふわりとめくれ、ゆっくりと舞い落ちる。
その下を歩くと、自分も物語の中へ入ってしまったようで、思わず足をとめた。
今だけの、幻想的な世界。
季節はいつも突然過ぎてしまうけれど、こういう一瞬があるから心はまた豊かになる。
そして、この空氣の変化と景色の移ろいの中で、人のからだもまた静かに反応していくのだろう。
固まっていた何かがゆるみ、ほどけていくような気配が胸の内に広がる。
喫茶猫屋堂の部屋に着くころには、手先の冷たさもすっかり消えていた。
外で見た光景が、まだ心のなかにきらきらと残っている。
今日は、どんな出会いと、どんな時間がここで生まれるだろう。
季節の移ろいとともに訪れる変化を、ただ丁寧に受けとめながら、ひとつひとつの施術の時間を大切にしていこう。
外では、まだひとひら、黄金の葉がゆっくりと舞い降りていた。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





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