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今朝もひんやりとした空氣と冬の入口の物語〜喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み

先日に引き続き、今朝もひんやりとした空氣が家の前に広がっていた。

季節はまだ秋の名残を抱きながら、そっと冬の扉を開けはじめているようだ。


夜の寒さが深まると、星はくっきり輝く。

まるで空の奥の奥――透明な宇宙の窓が少し開いたかのように淡い光が降りてくる。

昨日の夜もそうだった。ふと外に出て見上げると、ひとつひとつの光がまるで「大丈夫だよ」と囁くように揺れていた。


そして今朝。

細い雨が静かに地面を濡らしていた。音もなく、ただ淡々と落ちては吸い込まれていく。

その雨が街の埃を洗い流したのか、空氣が驚くほど澄んでいる。

深呼吸すると胸の奥が軽くほどけていくようで、「ああ、今日もいい一日になりそうだ」と思わずつぶやいた。


散歩がてら、店へ向かう道を歩くと、街路樹が鮮やかな色をまとっていた。

公園のモミジバフウは、赤と黄色の絵の具をまぜたような色。風に吹かれるたび、樹の上と地面とをゆっくり行き来しているようで、まるで踊っている。


少し進むと、ケヤキ並木が視界をひらいた。


その瞬間だった。


ひゅう、と風がひとつ通り抜けた。

同時に、黄色く染まったケヤキの葉が一斉に空へ舞い上がった。


まるで誰かが見えない手で、木々の枝をそっとひっくり返したかのよう。

葉っぱたちは急ぐでもなく、重たげでもなく、ただ静かに揺れながら空の中を泳いでいた。


黄金色の幕がふわりとめくれ、ゆっくりと舞い落ちる。

その下を歩くと、自分も物語の中へ入ってしまったようで、思わず足をとめた。


今だけの、幻想的な世界。


季節はいつも突然過ぎてしまうけれど、こういう一瞬があるから心はまた豊かになる。

そして、この空氣の変化と景色の移ろいの中で、人のからだもまた静かに反応していくのだろう。

固まっていた何かがゆるみ、ほどけていくような気配が胸の内に広がる。


喫茶猫屋堂の部屋に着くころには、手先の冷たさもすっかり消えていた。

外で見た光景が、まだ心のなかにきらきらと残っている。


今日は、どんな出会いと、どんな時間がここで生まれるだろう。

季節の移ろいとともに訪れる変化を、ただ丁寧に受けとめながら、ひとつひとつの施術の時間を大切にしていこう。


外では、まだひとひら、黄金の葉がゆっくりと舞い降りていた。


喫茶猫屋堂整体

CS60LOHAS北九州緩み


Autumn

 
 
 

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