使い込まれた帆布のショルダーバッグ
- 管理者
- 7 日前
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皆さんこんにちは。
北九州市近郊で出張整体を行なっておりますCS60LOHAS北九州緩みです。
CS60LOHAS北九州緩みの施術では、日々いろんな方の「身体」と「心」と向き合っていますが、出張施術の楽しみのひとつは、地域での出会いと、思いがけない「共感」に満ちた出来事です。
先日、八幡西区の船越へお伺いしたときのこと。玄関先で出迎えてくださったご主人の笑顔がとてもさわやかでした。
リビングの棚の上には、見覚えのある帆布のショルダーバッグがありました。
「あれ?」と私。
「これ、京都の八坂神社の近くで買ったんですけど…」とお話しすると、ご主人の目がぱっと輝いて、「僕もそこで買いましたよ!」と。
こんなふうに、同じものを持っている人に出会うと、なぜか嬉しくなります。たとえ初めての出会いであっても、その一つの共通点が、ぐっと距離を縮めてくれるから不思議です。
ご主人のバッグは、もう15年も使い込まれているそうで、ところどころ色褪せ、角は少し破れも見えます。でも、それがまた実に味わい深い。「一度、メーカーさんでメンテナンスしてもらってね。紐も交換したんですよ」と、まるで大切な相棒を紹介するように、嬉しそうに教えてくださいました。
新品よりも、使い込まれたものにこそ宿る風格。帆布のざらっとした手触り、身体に馴染んだ曲線。何より「大切にしている時間」が、ひと目で伝わってきました。物を丁寧に使い続けるという姿勢には、身体を丁寧に緩める私の仕事にも通じるものを感じます。
そしてこのショルダーバッグ、小さく見えて実はなかなかの収納力。水筒に財布、スマホに文庫本までしっかり入ります。余計なものは持たず、本当に必要なものだけをさっと持って出かける。物を持たないご主人の暮らし方に、まさにぴったり。
帆布のように、丈夫で、やわらかくなっていく。人の身体も、心も、同じだなと思います。少しずつ、日々の手入れと意識で変わっていく。破れたら繕い、擦れたら味になる。そうして重ねた時間の中に、“本当の豊かさ”が宿るのかもしれません。
私もこの帆布バッグのように、日々を丁寧に、静かに、重ねていけたらと思います。
あなたの毎日が、少しでもやわらかく、あたたかく緩んでいきますように。

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