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弥山へ向かう梅の香りとともに──CS60LOHAS北九州緩み、芦屋町にて

遠賀川を渡る風がやわらかく頬に触れた朝、私は芦屋町のご自宅へと足を運んだ。

CS60の施術をお届けするためである。

小さな集落をぬける道は、初夏の光を透かすように瑞々しく、新緑と田の水面が互いにまぶしさを映していた。


ゆるやかな時間の流れに包まれながら、ご自宅の門をくぐると、迎えてくださったご主人の笑顔には、旅から戻ったばかりのあたたかい余韻が漂っていた。

お話を伺ううちに、心は自然と宮島へ向かう。ご主人は、先週の休日、小型バイクで下道を通り、ひとり静かに弥山を目指されたという。船で渡る前には、香ばしく蒸されたアナゴ飯を味わい、観光客の多いロープウェイを避け、原始林のような山道をひたすらに登られたとのこと。


弥山は、何千年も変わらぬ姿で人を迎える。ご主人の歩いたその山道には、たぶん、言葉にはならない静けさと、古い時代からの呼吸が、しずかに根を張っていたのだろう。


さて、施術の時間となった。CS60を手に、からだ全体をゆるやかに巡らせていく。とりわけ腰と座骨のあたりに溜まっていた何かが、少しずつほどけていったとき、「ああ、楽になった」と、ご主人の声が小さく響いた。それは、自分のからだの中に忘れられていた静けさを再び見出したような声音だった。


施術後、庭に案内していただくと、枝がたわむほどに実をつけた梅の木が立っていた。「今年は、ほんとうに沢山なりました」と、うれしそうに語るご主人。買った梅酒や梅干しは口にせず、自家の実りだけを愛おしむ姿に、まるで一幅の絵を見るような心地がした。


私は梅酒も梅干しも苦手なのだが、梅の花にはなぜか心が惹かれる。

冬の終わり、ほかの花がまだ眠るなか、ふいに咲く梅の白さは、春を待つ人の胸にほのかな明かりを灯す。

とある町の小さな橋のそばに、村の鎮守の神社があるという。その神社の梅が咲くころになると、空氣は香りに満ち、晴れ渡り、澄んだ朝には、散歩だけで人生が満たされる氣がするとご主人は語った。


梅の収穫をともにしながら、ふと見上げた空は、高く、やさしかった。

ご主人は、梅の入ったカゴを胸に抱き、まるで宝を得た少年のように微笑んでいた。

ひとのからだにも、心にも、山道のように静かに歩む時間が必要なのだと、この芦屋の一日がそっと教えてくれた。

CS60LOHAS北九州緩みは、これからも、そんな時間とともに、風の通う場所へと向かいます。

梅

 
 
 

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