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昆虫の魅力とは〜福岡県宗像市のCS60施術日記〜CS60LOHAS北九州緩み

夏の暑さがもう長く続いている。

福岡県宗像市の丘の上に建つご主人の邸宅は、松と紅葉、そして石が織りなす和風の庭を控え、石の縁には深い緑の苔がじっと息を潜めている。しっとりとしつつ、しかし乾きを忘れぬ雅な佇まい。裏庭に水遣りされるその有様は、外界の喧噪を遮る緩衝のように、時間を穏やかに緩めていた。


施術を終えた後、ご主人は庭先から虫籠を手に取り、私を呼んだ。

その中にいたのは──ギラファノコギリクワガタ、ニジイロクワガタ、オウゴンオニクワガタ、そして大きなカブトムシ。

それぞれが漆黒の身体に金属のような輝きを宿し、異国の深い森からこの庭へと移されたかのようだった。

これらは、背中に宝石を抱く世界のクワガタたちだという 。

私は一瞬、地球のスケールに身体ごと包まれたような氣がした。


ご主人は流木と木材を組み合わせ、小さな自然の箱庭を自らの手で構築していた。

虫たちに餌を与え、季節を待ち、命の鼓動を眺める——その営みは、愛情というよりも、そっと共に在るという感覚に近い。

虫たちは鳴かず、飛ばず、ただ在る。しかしその在る姿こそが、神の視点なのでは──と、ご主人は言った。

「僕が虫たちを観ているように、神様は僕らを観ているのかもしれないね」と。


虫たちは、喜びも悲しみもこちらには返してこない。

だが、それを見つめるご主人の眼差しが、その無言の営みを讃えていた。

そのシンプルで清らかな友情が、胸に熱を灯す。

これは、命を愛し、尊ぶという最も純粋な形なのだろう。


私は再び、CS60を手に施術を終えた身体を振り返る。

外は夏の陽がまだ翳りきらず、庭の苔と石が午後の空氣に色を分けていた。

虫籠に映る金属光が揺れ、ご主人の背中の輪郭に、微かなまなざしの線が重なる。


虫たちは友達である、とご主人は言う。

その言葉は、自然と人間、人と神秘の関係性に、ただ静かに線を引いた。

私はそこで氣づいた。

言葉では語り尽くせないものが確かにあること。

それは、風や苔や虫の氣配が紡ぐ、世界の細部への敬意であり、ただ在ることが尊いという祈りにも似ていた。

蜂

 
 
 

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