星の光とともに手放す夜〜喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者

- 11月13日
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寒さが日に日に深まってきた。
夕暮れの訪れも早く、ついこの前まで明るかった時間が、いまではすっかり夜の帳に包まれている。施術のあと、お客様を見送って喫茶猫屋堂の扉を閉めると、外の空氣がすっと頬をなでた。そのひんやりとした感覚の中に、冬の入り口を感じる。
ふと、ラジオから石原裕次郎の「我が人生に悔いなし」が流れてきた。
昭和の大スター――という言葉だけは知っていたが、改めて耳にすると、その声はどこか包み込むように温かい。若さの勢いでも、虚勢でもない、人生を歩んできた人の静かな力がある。歌詞の一つ一つが心に沁みて、背筋が自然と伸びた。
「たった一つの星をたよりに」
その一節に、なぜだか深く惹かれた。
星――それはこの地球そのものであり、いま生きているこの瞬間でもある。
また、見上げる夜空のどこかに、自分だけの希望の光があるようにも思える。
誰もがそれぞれの人生を歩きながら、見失いそうになった時に、空を見上げてその小さな光を探す。たとえ手に取れなくても、そこに在るというだけで、心が救われる。
一日の終わり、静かな部屋でこの歌を聴いていると、
今日いらないもの、背負いすぎたものを、そっと手放すことができる氣がした。
頑張りすぎた心も、考えすぎた頭も、音楽とともにゆるんでいく。
まるで、身体の奥から不要なものが抜けていくような感覚――それは施術を終えた後のお客様の表情にもよく似ている。
「眠る前に、心の中の“星”を思い出してみてくださいね」
そんな言葉を伝えたくなる夜だった。
明日もまた、誰かがその人の星を見つけられるように。
CS60LOHAS北九州緩みの小さな灯りも、静かにともり続けていた。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





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