松の木とヤマボウシの秋、そして優しいスープの午後〜喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み
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- 11月2日
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福岡県北九州市八幡西区。
静かな住宅街に、一本の立派な松の木が玄関を守るように佇んでいた。
その根元には、手水鉢が据えられており、朝の光を受けて水面がやわらかく揺れている。しばらく見ていると、ヒヨドリが羽を小刻みに震わせながら、水を一口、また一口と飲みに来た。
澄んだ秋の空はどこまでも青く、その向こうにはヤマボウシの木が見事に紅葉していた。松の深い緑と、空の青、そしてヤマボウシの赤い葉。自然が織りなす三色のハーモニーが、まるで絵画のように美しかった。
迎えてくださったのは、ウォーキングがご趣味というご主人。
玄関から漂う木の香りと共に、穏やかな笑顔で「どうぞ」と案内してくださった。リビングには、静かにぬくもりを放つオイルヒーター。風も音もないのに、空氣そのものがじんわりと温かい。まるで陽だまりに包まれているようだった。
施術が始まると、ご主人の身体が少しずつ緩んでいくのが伝わってくる。
左肩に氣になる箇所があったそうだが、終わるころには驚かれたように腕をまわし、「あれ? いいですね」と嬉しそうな笑顔を見せてくださった。
その瞬間、私の心にもぽっと灯りがともるような、やわらかな満足感が広がった。
施術後、奥様が台所から運んでくださったのは、焼きたての細長いパンと、湯氣の立つカボチャのスープ。
パンはしっかりと焼かれていて、手で割ると「パキッ」と小気味よい音がした。スープをひと口すすれば、野菜の旨みが身体に沁みていくようで、やさしい甘みが心まで満たしてくれる。
ふと、パンをスープに浸して食べてみた。
すると、香ばしさと甘みが一つになり、まるで音楽のように調和した。思わず笑みがこぼれる。
奥様もそれを見て、「その食べ方、正解です」と微笑まれた。
松の木の葉が風に揺れ、ヤマボウシの赤い葉がひらりと一枚、庭に落ちた。
その光景を眺めながら、今日という一日が、ゆっくりと、穏やかに流れていく。
身体も心も緩み、自然のリズムと一つになっていくような午後だった。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





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