正座の季節、椅子の時間 〜小倉北区で出会った桃色の午後〜CS60LOHAS北九州緩み
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- 5 日前
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北九州市の梅雨が明けたとたん、陽射しが刺すように強くなった。
照り返すアスファルトを踏みしめながら、私は今日もCS60を持って小倉北区に出張へ向かう。
お伺いしたのは、お茶を嗜まれているご婦人のご自宅だった。
ちょうどお稽古から戻られたばかりで、涼しげな麻の着物に汗の粒がきらりと光っていた。
「正座がね、ずいぶんときつくなってきたんですの」
そう微笑む彼女は、笑顔の奥にほんの少しだけ痛みを抱えていた。
CS60の施術を始めると、膝まわりにやさしく反応が出た。全身を通して流れを整え、膝を包むように丁寧にあてていく。
終わる頃には、彼女の頬にはうっすら紅がさしていた。
「ほんの少し、楽になった氣がします」
そう言ってくれた。
私はふと思い立ち、こう提案した。
「正座の時間を少し減らして、椅子の生活を試してみませんか?」
その日の午後、私は彼女をお連れして、家具と雑貨の大型店へ。
お値段以上の品揃えを誇るそのお店は、実用的な中にも美しさがあった。
いくつかの座椅子に座っていただき、「これがしっくりきます」と選ばれたのは、深みのある藍色の座椅子だった。
和の空間にもなじみ、体をやさしく支えてくれる。
「正座をせずに、過ごせそうです」
それから数週間後。再び訪問すると、彼女はすこし軽やかな足取りで迎えてくださった。
「おかげさまで、かなり膝が楽なんです。椅子の生活って、悪くないものですね」
その言葉がとても嬉しかった。
再び全身をCS60で整え、深く深くリフレッシュしていただいたあと——
「おみやげにどうぞ」と手渡されたのは、和歌山県産の桃だった。
鮮やかなピンクの果実は、絵に描いたような丸みを帯びていた。
甘い香りが、夏の午後の空氣にやさしく混ざる。
彼女の心遣いと桃の香りが、じんわりと胸に沁みた。袋を丁寧に結んでくれて、手渡してくれた。
無理をせず、でも美しく生きること。
それを教えてくれた、ひとつの出会いだった。
CS60LOHAS北九州緩み

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