無心に生きる喜び——テニスと仲間に育まれた人生のリズム
- 管理者
- 5月2日
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皆さんこんにちは。
北九州市近郊でCS60の出張整体を行なっておりますCS60LOHAS北九州緩みです。
CS60LOHAS北九州緩みには、毎回さまざまな人生の軌跡を持つ方が訪れてくださいます。施術は身体に触れる仕事ですが、実のところ、心に触れさせていただく機会のほうが多いのかもしれません。今回は、八幡西区にお住まいの60代の女性との出会いについて綴ってみたいと思います。
この女性は、特にどこかが痛いとか不調があるというわけではなく、「おもしろそう」という自然な氣持ちでお電話くださいました。身体も心も、穏やかに整っているように見えるその姿勢に、私はとても惹きつけられました。
話をうかがうと、彼女は40代の頃からテニスを始め、今も変わらず続けているそうです。「勝っても負けても、楽しいんです。ただ無心になってボールを追いかけている時間が何より好き」と、にこやかに語るその表情には、日々の充実と、年齢にとらわれない自由さがにじんでいました。
興味深かったのは、「勝ち負けよりも、人と比べないのが一番楽なんですよ」とぽつりとこぼした一言です。「誰かより上手いとか下手とか、そんなこと考え出したら、樂しさは半減します。私は私のリズムで、ただテニスを樂しみたいんです」
この「リズムで生きる」という感覚は、CS60の理念ともどこか響き合うところがあります。無理に直そう、矯正しようという考えではなく、いらない物を手放して、本来のリズムに戻る。ご自身の感覚を信じて、身体の声に耳を澄ませる——それはテニスのスイングにも、人生にも、通じる哲学なのだと思います。
印象的だったのは、「テニス仲間に恵まれているんです。もう20年以上一緒にコートに立ってる人もいて、敵でも味方でもなく、ただ一緒に笑って走ってる仲間って、なかなかいないですよ」と語るその言葉でした。人間関係にも勝ち負けを持ち込まず、良い悪いと判断せず、ただそこに居る人を大切に思い、互いにその存在を喜ぶ。そんな関係性は、まさに成熟の証です。
私が特に感動したのは、彼女の生き方が、いわゆる「二元論」にとらわれていないことでした。「正しいか間違ってるかで選ぶと、心が窮屈になるでしょう?だから私は、心地よいか、今の自分に合っているかで選ぶようにしてるんです」と語ってくださいました。
この姿勢は、CS60の施術においても大切な考え方です。痛みや不調を「悪」とみなして排除しようとするのではなく、ただ今の状態を見つめ、その方の本来の力を引き出す。善悪や正誤ではなく、調和と感覚。判断を一時手放すことで、本当に必要な方向が見えてくるのだと、あらためて氣づかされました。
「試合も練習も好きですよ。でも、それを重たく考えないこと。軽やかに、リズムよく。歌うみたいにね」
そんなふうに、笑って教えてくれた彼女の姿が、今でも心に残っています。
身体も心も、「力を抜く」ということの大切さを教えてくれる方でした。施術の後、彼女は「なんだか、もっとテニスが樂しくなりそう」と笑っていました。私自身もまた、自分のリズムに戻ることの大切さをかみしめていました。
人生は、競争ではなく、協奏。
勝ち負けではなく、仲良くなれるか。
このブログを読んでくださる皆さまが、それぞれの「軽やかなリズム」で日々を生きられますように。

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