秋深まる街路樹のイチョウ並木と銀杏の香りに包まれて〜喫茶猫屋堂整体〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者

- 10月23日
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急に冷え込んできた。
朝の空氣は少し白く、指先に触れる風の中に、冬の気配がほんのりと混じっている。
街路樹のイチョウ並木もすっかり黄色く染まり、歩道には黄金色の絨毯が敷かれているようだった。
散歩をしていると、しゃがみこんで銀杏を拾う人たちがいた。
ビニール袋を手に、にこやかに話しながら一つひとつ丁寧に拾っている姿は、まるで秋の贈り物を探しているようで微笑ましい。
私も数年前、そんなふうにして銀杏を拾ったことを思い出す。
拾ってきた銀杏は、まずバケツに水を張り、数日ほどつけておく。
そのあとはゴム手袋をして、外側の果肉を取り除く。
少し匂いがきついが、それも秋の記憶の一部。
乾いた殻を天日でよく乾燥させてから、オーブンで殻付きのまま焼くと、ぷっくりと膨らんで香ばしい香りが立つ。
焼きたての銀杏は、ほんのりとした苦味と深い旨味があり、噛むほどに秋の味が口いっぱいに広がる。
あのときの新鮮な銀杏の味は、今でも忘れられない。
けれど、銀杏には少し氣をつけなければならないこともある。
実は、銀杏には微量ながら「ギンコトキシン」と呼ばれる成分が含まれているそうで、食べすぎると身体に負担がかかることがあるようだ。
特に子どもや高齢の方は感受性が高いそうだ。私は1日5粒程度を目安に、食べすぎないようにしている。焼鳥屋さんで注文するときは、一本までにしておこうと思う。
少量であれば、銀杏は昔から秋の滋味として親しまれてきた。
身体のめぐりを整え、冷え込みやすい季節のバランスをやさしく支えてくれる存在でもある。
また、ほのかな苦味には、季節の移ろいを感じ取る感性を研ぎ澄ますような、不思議な力があるように思う。
今年もまた、そんな秋の実りに感謝しながら、あたたかいお茶を淹れて、ゆっくりと味わいたい。
一粒の銀杏に宿る季節の香りが、心と身体をやさしく包み込んでくれるような氣がする。
喫茶猫屋堂整体
CS60LOHAS北九州緩み





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