【芦屋町の出張施術日記】静かな優しさと強さを持つ、ある男性との出会い
- 管理者
- 5月21日
- 読了時間: 2分
皆さんこんにちは。
福岡県遠賀郡芦屋町近郊でCS60の出張整体を行なっております「CS60LOHAS北九州緩み」です。
日々、さまざまな場所へ出張施術に伺うなかで、「ああ、このお仕事をしていてよかったな」と思う瞬間がたくさんあります。その中でも、先日出会った福岡県遠賀郡芦屋町の一人の男性との時間が、心にじんわりと残っています。
お伺いしたのは、海の近くの小さな町。季節は初夏、窓を開けると潮の香りがほんのりと流れ込んでくるような、静かで落ち着いたお宅でした。
お迎えくださったのは、年齢にして60代後半くらいの男性。口数は少ないけれど、ひとつひとつの言葉に温もりがあり、ゆっくりと丁寧に話される方でした。お身体には長年の疲れが蓄積されていて、特に腰と背中に深いこわばりを感じました。
「昔は現場仕事ばかりでね。今は庭いじりが一番の楽しみです」
そう仰いながら、庭の四季折々の草花や、自分で育てたミニトマトの話をしてくださいました。ご自身では「大したもんじゃない」と笑っていらっしゃいましたが、語るときの目の奥には静かな誇りが見えました。
施術が進むにつれて、少しずつ呼吸が深くなり、身体も緩んでいくのが感じられました。そして施術の終わり際、ふとその方がぽつりと言われたのです。
「この歳になって、誰かに“手を当ててもらう”って、なんだかありがたいもんやね」
私は言葉に詰まりそうになりながら、ただ静かにうなずきました。
施術という形で触れること、触れられること。その中には、言葉にできないようなやさしさと、信頼と、癒しがあるのだと、改めて教えていただいたような気がします。
帰り際、お庭でとれたばかりのミニトマトを小さな袋に入れて「また、おいで」と渡してくださいました。受け取ったその赤い実の中に、何十年もの人生の積み重ねと、あたたかな人柄が詰まっているように感じました。
私はこの出会いを、きっとずっと忘れないと思います。
今日もまた、心を込めて、お一人お一人に寄り添った施術を重ねていきます。

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