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言葉を越えて心が動くとき——若松の農家のご主人が英会話を続ける理由

皆さんこんにちは。

北九州市近郊でCS60の出張整体を行なっておりますCS60LOHAS北九州緩みです。


北九州市若松区の静かな畑の広がる地域に、ひとりの農家の男性が暮らしています。年齢は60代。寡黙で、普段は余計なことはあまり話さない方ですが、背筋はまっすぐ、手はしっかりと働き者のそれで、なによりそのまなざしには、長年土と共に生きてきた人だけが持つ深い落ち着きがありました。


ある日、そのご主人が施術を受けてくださいました。言葉数は少ないものの、終始こちらの手を信じて身を委ねてくださる姿勢に、私はとても感謝の氣持ちを抱いていました。


施術が終わり、リビングでほうじ茶をいただいていると、ご主人は「ありがと」と短く言って、ゆっくりと湯呑を手に取りました。そのとき、玄関の方から軽快な足音が聞こえ、ドアが開いて、ひとりの外国人男性が入ってきました。


「Hello! I’m here!(こんにちは!来ましたよ!)」


現れたのは、アメリカのネバダ州出身だという30代の男性。背が高く、快活で、何より日本語が驚くほど流暢。そしてなぜか、手に一升瓶の日本酒を提げていました。


この若い男性こそ、ご主人が3年前、近所の居酒屋さんで偶然出会った英会話の家庭教師だったのです。初対面のときから「この兄ちゃん、面白い奴やな」と思ったと笑いながら語るご主人。それがきっかけで、なんと英会話を学び始めたというのです。


「いやあ、最初は全然わからんかった。アルファベットすら怪しかったけどな」


そう照れくさそうに語るご主人でしたが、3年経った今では、冗談を交えて英語で会話ができるほどに上達されていて、私は驚きを隠せませんでした。


私はふと尋ねました。「ご主人、将来、海外に行くとか、英語を使って何かする目標があるんですか?」


ご主人は少し考えてから首を横に振り、「いや、別に」とぽつりと言いました。特別な目的があるわけでもない。ただ、なぜか英語を学び続けている。私は、その情熱の源がどこにあるのか、正直なところ少し不思議に思っていました。


その答えが見えたのは、それからしばらく経ったある日のことでした。たまたま、ご主人と私と英会話の先生と三人で焼肉を食べに行ったときです。


驚きました。そう、ご主人にはアメリカに暮らす娘さんがいたのです。若い頃に事情があり、今は別々に暮らしているとのこと。それでも、「いつか会えるかもしれんし、そんときに、言葉がわからんけんって、よう話せんのは嫌やからな」と照れたように語ってくださいました。


なるほど。何か特別なゴールがあるわけじゃない。けれど、心の奥には静かな願いがあったのです。

——大切な人に、自分の言葉で想いを伝えたい。

その想いこそが、ご主人の情熱を支えていたのだと氣づいたとき、胸が熱くなりました。


言葉は、ただの情報伝達手段ではありません。想いを届ける舟であり、沈黙の中に灯る光でもあります。

CS60の施術もまた、言葉を越えて、身体に語りかけ、心に響いていくものです。


若松の土の匂いと、ほうじ茶の温かさ、そして英語のレッスンの中に宿る深い愛情。そんな一つ一つが、私たちの暮らしに静かな彩りを添えてくれているのだと、あらためて感じた一日でした。


皆さまにも、言葉を越えて届く、あたたかな想いがいつも寄り添いますように。

グランドキャニオン

 
 
 

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