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野菜を最もおいしくいただく調理法~重ね煮と、見えないエネルギーについて~CS60LOHAS北九州緩み

しいたけ、たまねぎ、にんじん。

それぞれの野菜は、音のない詩のようだ。

土の中で眠り、雨を受け、風に晒されてきた時間が、そのかたちに宿っている。

その三つを刻み、順番にただ重ねた。

重ね煮という料理法がある。

知っている人は知っている。知らない人は、ただの煮物だと思うかもしれない。

が、それは違う。


順序があるのだ。陰と陽の重なり。しいたけが下、にんじんが上。たまねぎはその間。

それは、ただの順番ではなく、重ねられた生命の構造のようなものだ。

火を入れる。弱火で。焦らず。じっと待つ。


その静けさは、まるで施術のときのようだ。こちらの「しよう」とする意志を、ひとたび手放す。ただ、起こることに身をゆだねる。すると、いつのまにか野菜たちが語り出す。

そこに小さな小宇宙があり、光の言葉で会話する。


味噌汁に、その重ね煮を溶かし込む。口に運ぶ。──驚いた。

ああ、これは「味」ではない。エネルギーだ。

野菜の奥にある、見えないなにか。それが、舌ではなく、細胞に沁みてくる。


わたしたちは、1+1=2だと教えられて生きてきた。でも、自然は、そうではない。

1+1が、0.8になることもあれば、5になることもある。むしろ、そこにこそ真実がある。


重ね煮とは、閉じた数式ではない。開かれた宇宙の、ひとつの詩だ。

あるとき、施術先のご主人が言った。「消化吸収は、自分の仕事じゃないんです。だから、食べたら、休む。ただ休むんです」静かな言葉だった。身体という自然への、ひとつの敬意がそこにはあった。


食べること、休むこと、生きること。それらを、わたしたちは自分の意志でやっているようで、本当は、なにか大きな力にやらされているのかもしれない。


植物が芽吹くように。野菜は静かに時を持つように。

わたしたちも、どこかで見守られているのかもしれない。

太陽が雲の間から顔を出す。土の匂いが濃くなってきた。

この星には、まだ人々が氣づいていない豊かで美しいものがある。

重ね煮の湯氣の向こうに、それがぼんやりと見えた氣がした。

鍋

 
 
 

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