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飯塚市の静かな香りの宇宙を再び~CS60施術日記~CS60LOHAS北九州緩み

飯塚市の静かな住宅街を歩くと、夏の終わりを告げるような風が、どこか名残惜しげに頬を撫でていきます。


石垣沿いに並ぶ花々は、前回より少し背が伸び、庭の隅には秋を待つ薄紅色の蕾がそっと膨らんでいました。


あの日以来、ずっと心の奥で香りの余韻を感じていた私は、再びその門をくぐりました。


玄関先に立つ彼女は、前回と同じように優雅でした。


ただ、その目元には、ほんのりと柔らかな光が宿っていて、まるで私を待っていたような安堵の笑みを浮かべています。


「また来てくれてうれしいわ。今日は少し涼しいから、香りも落ち着いているの」


そう言って案内された和室には、前回と同じ壁一面の本棚と小瓶の机。

けれど今日は、その小瓶たちの配置が少し変わっていて、まるで楽譜を並べ替えた音楽家のように、新しい旋律の準備が整っていました。


施術の準備をしていると、彼女が一つの瓶を手に取りました。「これは“無香の香り”」前回、帰り際に耳にした言葉です。


キャップを開けても、確かに香りは感じません。しかし、深く息を吸い込むと、空氣がわずかに震えるような、言葉にならない静寂が体を包みました。「無香はね、あなたの中にある記憶そのものの香りを引き出すの。だから、香りを感じるのはあなた自身よ」


その余韻を胸に抱えたまま、CS60を手に取り、施術を始めました。彼女の身体は以前よりも深く、静かに緩んでいくようでした。背中から肩、そして腕へ――香りを生み出す繊細な管のような筋肉が、CS60のなめらかな動きに合わせて波のようにほどけていきます。


「背中が呼吸を思い出していく感じがする…」彼女は目を閉じたまま、ふっと微笑みました。


やがて、施術の最中にふいに彼女が呟きました。「いまね、遠い昔の海の香りがしたの。子どものころ、母と行った浜辺。白い帽子と、風に飛ばされそうな麦わら籠。…あれは香りじゃなくて、私の心の景色だったのね」


香りと身体――二つの異なる道が、また同じ場所で交わる瞬間。私は改めて、この出会いの不思議さと深さを感じました。


CS60の施術を終えると、和室の空氣がほんの少し柔らかくなったように思えました。帰り際、彼女は小さな紙包みを渡してくれました。「これは“記憶の種”。次に来るまで、大切に持っていて」


包みの中には、香りのない白い小さな布が一枚。けれど私には、それが静かな音楽のように、微かに香り立っているように思えたのです。


飯塚の静かな住宅街に、今日もまた一つ、心の奥に響く物語が増えました。


その余韻は、帰り道の風に溶けながら、ずっと私の胸に残り続けています。



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