宮島のカフェとturboな格闘ゲームの理不尽さに立ち向かう〜遠賀郡水巻町CS60施術日記〜CS60LOHAS北九州緩み
- 管理者
- 8月26日
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遠賀郡水巻町の住宅街の一角に、静かに佇む家がある。
その日の訪問は、まずお父さまから始まった。
足を中心に、腰、背中、腕、そして手のひらへとゆっくりと施術をすすめていく。
お話を伺うと、つい先日、宮島へ出かけられたという。
長い参道を歩きながら、途中で偶然見つけたカフェに立ち寄り、金木犀のお茶をいただいたそうだ。香りはやわらかく、手作りの素朴なお菓子とよく合った。店内には手作りの木の温もりを感じる雑貨が並び、旅の余韻を豊かに彩ってくれたと、目を細めて語ってくださった。
次に施術を受けられたのは、この家の主――レトロゲームをこよなく愛する男性だった。
左肩が絶好調ではないとのことで、今回も肩を中心に全体を整えていく。
彼が最近熱中しているのは、三十年ほど前に発売された格闘ゲーム。
最大速度、そして敵の強さは最強に設定。容赦のない反応速度に「理不尽さ」を感じつつも、自らも全力で挑み、あらゆる手を尽くして勝ちにいく。瞬時に勝負が決まり、負ければ試行錯誤の繰り返し。
「まるで商品開発のようなものですよね」
彼は笑いながらそう言った。試行錯誤し、工夫を重ね、突破口を探す姿勢。それは遊びを超えて、人生や仕事にもつながる。
「これくらいturboを効かせて仕事に取り組めば、きっと世界が変わりますよ」
そう語る言葉は、熱気を帯びながらもどこか爽やかだった。
施術を終えた後、リビングで三人並んでアイスティーをいただいた。
厚切りのレモンが浮かぶ琥珀色のグラス。甘いクッキーをかじりながら、窓の外に流れる雲をただ眺める。
しばらくすると、賑やかだったクマゼミの声が次第にヒグラシへと変わり、街の静けさを一層際立たせていった。
夏の午後のひととき。
レトロなゲームの話と旅の思い出が、穏やかに時間を包み込んでいた。

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