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【緩み録 第三章】中間市の箒三姉妹とCS60 〜ふたたび訪れた午後〜

あの静かな午後から、どれくらいの時が流れたでしょうか。


ふと心がざわついたある日の朝、私はあの中間市の「箒三姉妹」のことを思い出していました。

三姉妹のように佇んでいたあの古い箒たち。

玄関先に立ち尽くすように、けれどどこか柔らかく微笑んでいたような──


私は再び、あの家の扉をノックしました。


変わらないもの、そっと変わっていたもの


迎えてくださったのは、前回と同じ優しい眼差しの長女の方。

「あら、まあ」と笑って、手に持っていた白い布巾をそっと畳み、私を招き入れてくださいました。


そして──いました。

玄関の片隅に、あの箒三姉妹が今も並んでいたのです。


けれど、どこか違う。

よく見ると、一本の箒の柄に小さな赤いリボンが結ばれていました。

「お掃除するときにね、私の氣合いが入りやすいんよ」とが微笑みます。


もう一本は、少し角度を変えて立てかけられていました。

三姉妹が、少しだけ世間話でもしているような──そんな自然な配置です。


CS60がほどく日常の糸


施術は、あの日と同じように静かに、深く深く進みました。

肩、背中、足先。

三姉妹の身体の声を、私は耳を澄ますようにして受けとめていきます。


「あら、今日はすっと通ったね」

そんな何気ない言葉に、CS60の確かな仕事が感じられました。


緊張と緩み、硬さとやわらかさ。

それはまるで、日々の暮らしの中で少しずつ編まれていく一本の糸のようで、

CS60はその絡まりを、静かにほどいていくようです。


午後の光の中で


施術が終わったあと、私たちはほうじ茶とわらび餅をいただきました。

「さくら館で買ってきたんよ」

わらび餅は香ばしいきな粉がかかっており、ふわふわでとろとろだ。

「これ付けてもおいしくなるんよ」

自家製の黒蜜だった。

わらび餅のおいしさを引き立てる、上品な甘さが絶品だ。

リビングから見える庭には、野の花がそよいでいて、

その風がこちらまで届き、箒三姉妹の三女の方が小さく揺れていました。


「この子たちね、ずっといるのよ。うちの見守り番」


そんな言葉に、私はふと胸が温かくなるのを感じました。

きっとこの家の中では、人も道具も、静かに寄り添い合って生きているのだと思います。


帰り際、私は三姉妹に小さく会釈をしました。

そして、お土産物を持たせてくれました。

かば田の明太子、天草の塩、そして和菓子。

よく見るとそれは熊本銘菓の陣太鼓だった。

しかも、抹茶味。

「私たちはみんな抹茶の方が好きやったね」

どうやら、普通のと食べ比べてみたようだ。

そのとき、風がひと吹き。

玄関の扉の隙間から、光がひとすじ差し込みました。


「感謝しています。またよろしくお願いします。」


そう告げて、私はそっと扉を閉じました。


箒たちは何も言いませんでしたが──

その柄の影が、ほんの少しこちらに傾いた氣がしたのです。


CS60LOHAS北九州緩み

日常の中にある、ほんの少しの緩みとぬくもりを。

今日も誰かの静かな午後に、そっと寄り添えますように。

森の中の温泉

 
 
 

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