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食事と消化吸収と静かな休息について――遠賀郡水巻町にてCS60出張施術日記


福岡県、遠賀郡の水巻町。

細い道を抜けた先に、今にも何かが咲きそうな気配を感じる家があった。季節は少しずつ夏へと向かっている。だが、このあたりはまだ涼しい風が吹く。目に見えぬ湿度が、時折、記憶のふちを濡らしてくる。


今回もCS60の施術で訪ねたのは、前回と同じご主人。左肩の違和感を中心に、ゆっくりと器具を滑らせていく。筋肉の層を通して、体の奥のほうに響く何かがある。それは血の流れや、神経の感覚だけではなく、もっと、もっと古い、「この身体でここまで生きてきた」という記憶の震えだ。

施術を終えたご主人は、「動かしにくさが、回を重ねるごとに楽になる」と、静かに言った。


そんな話から、ふと、食べものの話になった。

「洋菓子、たくさんもらって……つい食べてしまってね」と、ご主人が話す。普段は小麦や乳製品を避けていたそうだ。けれど旅先だったこともあり、勧められるまま口にしたという。そしてすぐに、体が「違う」と反応した。胃腸の奥の違和感。そういったことに、人は本来もっと敏感だったはずだ。


「食べた後は、消化も吸収も自分の仕事じゃないから、手放して休むんです」

そう、ぽつりと語る彼の言葉が、妙に心に残った。

──そうだ。

からだというのは、働かせるだけの道具ではない。

ある種の信頼の上に、休ませ、任せるものなのだ。過剰な制御は、時に回復を邪魔する。


人は忘れてしまう。

自分でどうにかしようとすることが、かえって自然の回復力を妨げるということを。そっと、からだから手を離す時間の尊さを。


さて、そんな深い話のあと、空気は一転した。ご主人の息子さんに誘われ、2Fでレトロゲーム。ソフトは、あの「餓狼伝説SPECIAL」――ガロスペ

懐かしい。かつて、誰もが肩をすぼめてアーケードの前に立ち、拳を握り、静かに闘志を燃やしていたあの時代。

餓狼伝説の中では、勝敗の向こうに、孤独があった。選ばれるキャラクターには、それぞれの物語があった。技が決まるか否か、それは日々のなかのささやかな奇跡だった。

実戦に戻ると……下蹴りからの半月斬は、かろうじていける。鳳凰脚は、一歩遅れる。めくりジャンプ蹴りもタイミングが合わず、まるで、時差のある体に魂が追いついていないような感覚だ。

だが、それでも。人は、忘れたはずの身体の記憶を、戦いのなかで思い出していく。

だんだんと動きが蘇り、鳳凰脚の入力が成功したとき、画面の中でキックが炸裂するよりも先に、自分の中の時間がかすかに戻ってくるのを感じた。


対戦のあと、息子さんが一言。「またやりましょう」その言葉が、肩の芯まで沁みた。

施術でゆるむ身体と、身体を取り戻す遊びの時間。その両方に共通していたのは、「自分を信じて預ける」という姿勢だった。

水巻の午後、風が網戸をすりぬけ、ひとときの静けさと、鳳凰脚の余韻を残していった。

CS60LOHAS北九州緩み、また参ります。

今度は、もう少しうまく戦えますように。

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